セルフケアでの意外な盲点4つ
ココ歯科です。
今回は効果的なセルフケアするうえで気をつけていただきたい意外な盲点を4点ご紹介いたします。
盲点① 歯ブラシの握り方は「ペングリップ」
歯ブラシの握り方は一般的には「ペングリップ」がベストと言われています。しかしまだまだ浸透されていない印象です。アニメの歯磨きシーンでも現在も握りしめて歯を磨いている場面をよく見ますしね。
なぜ「ペングリップ」が良いのか?
歯ブラシを安定して操作するために効果的です。歯磨きの際には、歯と歯ぐきの境目や歯の表面、裏側、咬合面など、様々なところを磨く必要がありますが、この持ち方は歯ブラシの角度の変更のしやすさ、細かく磨く際の動かしやすさ、力が入りすぎない点で良いとされています。
盲点② 歯を力を入れずに弱圧で磨く
歯を磨く際には、強く力を入れて歯面に押し当てるのではなく、弱圧で磨くことが重要です。中高年の方の中にはまだゴシゴシ力を入れた方が良いというイメージをもっていらっしゃいます。歯に過度の圧力をかけると、歯ぐきや歯のエナメル質にダメージを与える可能性があります。
以下に、歯を力を入れずに弱圧で効果的に磨く方法をいくつかご紹介します:
・歯ブラシの毛先を垂直に立てる:
歯ブラシの毛先を歯面に対して垂直にしてあてます。優しく歯ぐきをなぞるように動かします(1㎜~2㎜幅)。押し当ててしまうと毛先が曲がってしまい磨き残しの原因になりますし、歯ブラシの劣化を早めることになります。『毛先を歯面に対し垂直に』を意識しましょう自然と圧力をかけない磨き方になりプラークを除去しやすくなります。
・軽い力でブラッシング:
はじめの盲点でのお話のとおり歯ブラシをペングリップで握り、軽い力でブラッシングします。強く擦りすぎないように気を付けましょう。
・小さな円運動:
歯ブラシを歯の表面に当て、小さな円を描くように動かします。優しく歯の表面を磨くイメージで行いましょう。
・歯ぐきにも注意:
歯だけでなく、歯ぐきのマッサージも行います。歯ぐきの境目にブラシをあて、優しく円を描くように動かすことで歯ぐきの健康も保ちます。(強くこすると歯ぐきにダメージを与えますのでご注意ください)
盲点③ 歯磨き後のすすぎは水量少なく軽くでOK(軽く一度のすすぎでOK)
歯磨き後のすすぎについて、水量少なく軽くすすぐことが一般的に推奨されています。以下に、歯磨き後のすすぎに関するポイントを説明します:
・軽くすすぐことがポイント:歯磨き後に水ですすぐ場合、軽く水を口に含み(5~15ml)口内を軽くすすぐことが一般的に推奨されています。過度に口内に圧力をかけて激しくすすぐと、歯磨きで歯に付着したフッ素入りの歯磨き粉の有効成分の大半が排出されてしまい、結果口内が歯の再石灰化に効果的なフッ素濃度より低くなってしまい再石灰化効果が減少してしまいます。
・長時間のすすぎは避ける:歯磨き後のすすぎは、5~15mlの少ない水量で5秒程度で行うことが適切です。過剰に長時間すすぐと、フッ素入りの歯磨き粉の有効成分や歯の再石灰化に必要な口腔内の残留物が過度に排出され、フッ素の効果が低下する可能性があります。
盲点④ 起床後すぐの「歯磨き」が良い
起床後と朝食後に朝から2回歯磨きするのがベストです。起床後すぐに歯磨き?と思われるかもしれませんが、睡眠中は唾液の分泌量が減り、乾燥気味になることで口内で細菌が増殖しています。そのため起床後そのまま朝食を摂ると体内に細菌が入り込んでしまうリスクがあります。それを防止するのに一番効果的なのが、起床後すぐの歯磨きなのです。
朝の忙しい時間でそのような時間がとれない方は起床後すぐに洗口液ですすぎうがいをした後に朝食を食べ、その後しっかり歯磨きしましょう。
以上が日頃ご自身で行うセルフケアの意外な盲点4点でした。
これを知っておくことでセルフケアの効果がかなり違ってくると思います。どれも取り組むうえで難しいものはなかったかと思いますので、是非皆様に今日から取り組んでいただけたら嬉しいです。