デンタルIQって聞いたことありますか?
はじめに
デンタルIQは、近年お口の健康維持において非常に重要視されている概念です。これは単なる歯の知識だけでなく、お口の状態を理解し、自分でて適切なケアを行う能力や意識の高さを指します。歯やお口の健康を守り、快適な生活を送るためには、このデンタルIQを高めることが欠かせません。このブログでは、デンタルIQの意味からその構成する要素、重要性、具体的な高め方まで出来るだけ簡単に詳しく説明致します。
デンタルIQとは何か
「DENTAL IQ(デンタル インテリジェンス クオシエント)」は、直訳すると「歯の知能指数」となりますが、実際にはお口の健康に対する知識、意識、実践力の総合力を指します。IQ(知能指数)がその人の頭脳の能力を示すのと同様に、デンタルIQは口腔に関する知識と健康を維持する力の指標です。
具体的には、以下の4つが含まれます。
①歯や口腔の基本的な知識
②適切な口腔ケアの技術や習慣
③定期的な歯科検診の重要性を理解して行動する力
④口腔トラブルの早期発見と予防意識
デンタルIQが高い人は、歯や口の健康に関する誤解や間違った情報に振り回されず、正しい知識をもとに自分の状態を理解し、予防や治療に積極的に取り組めます。一方で、デンタルIQが低いと、自己ケアが不十分になったり、問題を見過ごしたりすることが多いため、虫歯や歯周病をはじめとした口腔疾患が進行してしまいやすくなります。
デンタルIQの構成要素
1、知識
デンタルIQの基盤となるのが、歯と口腔の基本的な知識です。大人の歯は32本(親知らずも含む)あり、それぞれに役割や構造があります。歯は硬いエナメル質に覆われ、その内側には象牙質や歯髄(神経)があります。
虫歯は、単なる歯の穴ではなく、口腔内の細菌が糖分をエサにして作る酸によってエナメル質を溶かしてしまう「感染症」に含まれるものであることを知ることが大切です。初期の虫歯は痛みを感じにくく発見が自覚症状だけでは困難であるが、この段階で発見できると歯を削ることなく痛みを感じることがない治療も可能なケースもあります。この虫歯の初期症状での早期発見のため歯の定期検診(メンテナンス)を欠かさないことが重要です。また成人の多くがかかっている「歯周病」は、歯茎の炎症が骨まで進み歯を支えること難しくなっていく病気です。こちらも感染症であり、世界一感染者が多い感染症とも言われています。このような病気の仕組みや予防法についても理解しておくことが重要です。
2、適切なケア方法
歯磨きの正しい方法やフロス、歯間ブラシなどの使い方もデンタルIQの一部です。さらに、フッ素の利用や生活習慣の改善(食生活や喫煙の影響)についての知識も役立ちます。
3、定期検診とプロフェッショナルケア
病気の早期発見と予防のために、歯科医院での定期的な検診や口腔内のプロである歯科衛生士による専門的なクリーニングが欠かせません。デンタルIQが高いひとは、これを理解し、健康寿命を少しでも長くするために集患として定着させています。
4、食生活の理解
お口の健康と食生活は密接に関わっています。糖分の摂りすぎを控えたり、よく噛んだりすることがムシバや歯周病の予防につながる認識も必要です。
なぜデンタルIQが重要なのか?
デンタルIQを高めることは、単に歯が健康でいる事だけではなく、全身の健康の生活の質(QOL)を向上させることにもつながります。
・病気の予防:虫歯や歯周病を早く見つけ、悪化を防ぐことで痛みや治療費を軽減できる
・健康寿命の延伸:生涯にわたり自分の歯で食べることが出来るため、栄養バランスの良い食事がとれる
・全身疾患予防:口腔内の炎症が血管系の病気や糖尿病・認知症などに影響する事もわかってきている為口腔ケアが大切です
・経済的負担の軽減:予防意識が高いと、重症化する前に治療でき、医療費を抑えることができる
デンタルIQを高める具体的な方法
1、歯科医院での定期検診(メンテナンス)受診・・・自分の口の中の状態を正しく知ることがスタートです。痛みがなくても歯科医院でチェックを受ける習慣をつけましょう。
2、正しいセルフケアの実践・・・歯磨きだけでなく、フロスや歯間ブラシを活用し、虫歯や歯周病予防に努めます。効果的で効率的なテクニックを歯科医師や歯科衛生士から学びましょう。
3、信頼できる情報の収集・・・インターネットやSNSでは誤った情報も多いので、信頼できる専門家の意見や歯科医院が提供する資料・説明を自ら収集して参考すると安心です。
4、健康的な食生活と生活習慣の見直し・・・糖分の摂取量やタイミングを考え、バランスの良い食事やよく噛む習慣を心掛けることが大切です。禁煙に取り組むことも口腔健康に良い影響を与えます。
5、家族とお口の健康を考える・・・特に子供のころから正しいケアを習慣づけることは重要です。その為に親子で口腔健康について考えデンタルIQを高めることは将来の健康に大きな影響を及ぼします。
歯科医院の取組みと役割
近年の歯科医院では、患者様のデンタルIQをあげる取組みが増えていますが、ここではココ歯科での取り組みを取り上げます。
・わかりやすい説明とコミュニケーション・・・患者様とのコミュニケーションを大切に信頼関係の構築、そのうえでできる限り難しい専門用語の使用を避け患者様がイメージしやすい説明を行い、不安や疑問を解消します。
・デジタルツールの活用・・・動画・資料をタブレットや待合室モニターで提供して患者様の視覚的に理解しやすい環境を整えて、患者様の関心を高めています。
まとめ
デンタルIQは、これ空の健康長寿社会においてますます重要な概念です。歯科医院はまだまだ虫歯・歯周病を治療するために行くところというイメージが強いです。これからは痛みや違和感を感じてから歯科医院に行くのではなく、生涯健康で、大きな口を開けてお話できたり、笑えたり、自分のはで何でもおいしく食べられる「あたりまえの生活」をあたりまえに遅れるように、自分自身で知識をもち、行動できる力=デンタルIQを高めることが重要です。その第一歩として痛みや違和感がない状態の時に歯科医院に通い、定期検診(プロフェッショナルケア)を受診することが一番です。そうすることで、歯科医院スタッフとの良好なコミュニケーションが可能になり、正しいセルフケアや信頼できる情報について知ること出来ます。ココ歯科は歯科医院は地域の皆様、ココ歯科に通われる患者様の口腔を守り、良く美しくすることを使命だと考えています。その使命からすると虫歯の治療などは歯を削り、人工物・金属などで埋めながら痛みをとり、なるべく機能を落とさないようにしているものの虫歯が出来る前の口腔と比較すると決して良くなることはありません。やはり痛みない状態で来院していただき決して虫歯や歯周病にならないよう、患者様の口腔内をしっかりクリーニング、管理して、ココ歯科にこられる前の状態よりより良い状態にしていくことが本来の歯科医院としての喜びであると考えています。このブログがご自身やご家族のデンタルIQを高めていくきっかけになり、その方々が痛みの治療に至る前にココ歯科に来られることを願っています。